実用化が迫る心臓再生医療について。福田さんは心臓の筋肉を培養する際に心筋以外の細胞が混ざる問題に対し、心筋細胞だけを選別して生き残らせる技術を開発した。特殊な培養液に数日浸すことで心筋細胞だけが生き残る仕組みになっている。次に心筋細胞が定着しない問題に対しては、約1000個の心筋細胞を集めた「心筋球」を作って心筋細胞の強度を上げる取り組みを行った。福田さんは可能性のある失敗を全部経て今の形に辿り着いたという。そして移植手術の安全性の確保については、特殊な注射針を使って心筋球を注射で心臓に入れる方法を考案した。