路線バスの減便・休止が相次ぐ中、“デマンド交通”が代替策として注目されている。東京・葛飾区は鉄道網の間を路線バスがつないでいたが、亀有駅と綾瀬駅の間をつなぐ路線バスが運転手不足を理由に去年休止されてしまった。葛飾区はこの地区でアンケートを実施、70歳以上の住民169人のうち45.6%が「移動に不便を感じることがある」と回答した。そこで葛飾区はデマンドタクシーの実証実験を今月から始めた。電話予約で自宅から病院・駅など決められた目的地まで移動できる。区が協定を結んだタクシー会社が運行する。費用は片道500円、往復で1,000円。利用した小川さん(76)はバスの運賃程度になったら嬉しいと語った。葛飾区は再来年3月まで実証実験を続け、需要や他の公共交通への影響などを調べて継続可能か検討する方針。
			
