先月22日、市來アナは移住体験ツアーに参加するために福島県広野町にやってきた。今回参加したツアーは東日本大震災から復興しつつある福島の今を知り現地の暮らしぶりに触れることができるもの。今年度8回行われ計12市町村を訪れることができる。今回は初日に福島・広野町、2日めに福島・楢葉町を巡る。2日間でさまざまな施設をまわり、移住の疑似体験や移住支援制度を知ることができ、参加費は宿泊費などが込みで5000円。最初に訪れたのは地域の特色を知ることができる二ツ沼総合公園。憩いの場となっている公園だが、震災で弱った広野町を盛り上げるきっかけがほしいとバナナの栽培を行っている。昼食にはバナナの粉末を使用したオリジナルカレーをいただき、地域の特産品を味わいながら特色を知ることができた。続いてやって来たのはスーパーマーケット。物価の違いや商品の鮮度など移住した時の生活環境を知るために実際に買い物をする参加者もいた。こうした体験が移住を決めるポイントにもなるそうだ。続いて教育環境をみていく。保育施設から高校までをひとつのエリアに集約することで多くの世代が交流できる場所となっている。このツアーの一番のポイントは移住者交流会。先輩移住者のリアルな体験談を聞くことができる。参加者からは「住みやすいんだなというのが実感した」などの声が聞かれた。福島県が移住先に人気の理由には、都心より起業しやすいというのもあるそうだ。ツアー2日に参加者が訪れた福島・楢葉町にある「お試し住宅」は移住検討者に最長2週間無料で貸し出しされている。「移住者という新たな活力を通し復興への歩みを進めていると取材を通して感じた」と市來アナは話した。
住所: 福島県双葉郡広野町下北迫46