奈良・下一市の廃校を活用した施設ではドライフルーツが並ぶ様子が見られ、規格外として市場に出回らなかったものを再利用して使われている。五條市の柿農家・宮田大輔さんのアイデアなのだという。宮田さんは五條市役所職員から実家の農家に転向しているものの、アップライクルの試みは傷や見た目の悪さから廃棄されてしまう柿が年に約1割となる1tほど出てしまうことだった。丹精込めた果物が消費者に届かないことへの悲しさがあるといい、廃棄されるフルーツを少しでも減らそうと形の残るドライフルーツという方法を選んだのだという。当初は自分たちの農園の柿が中心だったが、近隣の農家にも声をかけていちご・洋梨・キウイなど様々な規格外品を買い取って10種類ほどまでに広がった。宮田さんは自ら糖度や痛み具合の確認を行っていて、素材本来の風味を生かせるように砂糖を使わずに仕上げている。糖度の高いものを厳選していることで砂糖を使わずに甘いドライフルーツを仕上げているのだという。皮ごと扱うのも宮田さんのこだわりで乾燥させると苦みが抜けて美味しく仕上がるのだという。キウイも皮ごといただくが、細長いものや丸いものなど形の違いも楽しめるのが特徴。