きのう、セブン&アイHD・井阪隆一社長は「社名変更の意図は」との質問に、「あすの発表をお待ちいただいて」と述べた。関係者によると、セブン&アイHDは新たな社名について、「セブン−イレブンHD」とする案を軸に検討しているという。セブン&アイのは「アイ」の文字は関係者には、グループの発祥であるイトーヨーカ堂の頭文字iだと理解されているが、ヨーカ堂事業は4年連続の赤字に陥っている。セブン&アイはスーパー事業の株式の一部を早期に売却する手続きを進めるなどグループが社の整理を急いでいて、コンビニ事業に経営資源を集中するため、社名も刷新する考えとみられる。セブン&アイをめぐってはカナダのコンビニ大手クシュタールから買収提案を受けていて、買収金額は7兆円規模を提示されているとみられる。買収を防ぐためにも株価を上げなければならないセブン&アイは、きょう午後に開かれる決算会見で社名変更の検討状況の他、今後の戦略を説明する予定。