大衆文学作品に贈られる直木賞の発表で張り出されたのは、“該当作なし”の文字だった。直木賞選考では白熱した議論があったというが、 受賞作がなかった理由について、選考委員・京極夏彦さんは、「レベルが拮抗しておりまして、強くおす人と強くおさない人の数が同数であったり、突出して票を集めた作品がなかった」などとコメントした。純文学の中・短編作品に贈られる芥川賞も今回投票で過半数に満たなかったためと受賞作なしとなった。芥川賞も直木賞も受賞作なしは、過去173回の選考の中で6回目のこと。
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