京都・東山区にある清水寺には国内外からの観光客で賑わいを見せている。寺へと続く参道周辺では、古来より様々な陶器が作られてきた。五条坂の坂の途中に100年以上続く窯元がある。この窯元は3代目・林克行さんと4代目・侑子さんが営んでいる。代名詞といえるのは西施白磁。西施白磁は東洋美人の肌の色のように美しい白を持つ白磁という意味で名付けられた。この磁器を生み出すのは代々受け継いできた土だった。牛の骨を高温で焼いた骨灰を混ぜることで透過性のある白が生まれる。侑子さんが新たな感性で生み出しのが、土鋏と呼ぶ作品群だった。特徴は花びらのような装飾。侑子さんは「インスパイアされたのは和菓子の伝統技法」などと話した。今は土鋏の技法を発展させ新たな作品づくりに取り組んでいる。