全国各地の駅弁が新宿に大集合。東京・新宿区・京王百貨店で開催されている駅弁大会は、今回で60回目となる名物企画。かつてのように車内で駅弁を食べる人は鉄道の高速化による乗車時間の短縮や東海道新幹線の車内販売廃止などにより減少。ただ駅弁大会があることで駅弁を知ってもらう機会は増えているという。兵庫県・神戸駅「神戸牛のすきやきと肉めし」、北海道・釧路駅「道産三大蟹ちらし」、岩手県・三陸鉄道・久慈駅「うに弁当」を紹介。訪れた人、京王百貨店・横山和正さんのコメント。名物駅弁を目当てに多くの客が集まり、2010年には会期中に7億円を売り上げた。ひときわ人気なのが北海道・森駅「いかめし」。80年の歴史を誇る森駅自慢の駅弁。販売するのは、いかめし阿部商店・今井麻椰3代目社長33歳。今井社長はインターネットなどで配信されているバスケットボール番組のリポーターも務める二刀流経営者。かつて、いかめしは駅での販売が中心だったが、徐々に客足が遠のき高齢の父・今井俊治2代目社長の代で店を売る話も持ち上がった。娘の麻椰さんが3代目として店を継ぐ決心をした。いかめしの魅力を伝えるために今井はSNSに力を入れ自分なりのやり方でファンを増やしている。今井社長は「駅弁という日本の文化が若い世代には浸透していない。先頭に立って駅弁の良さを伝えていけたら」と語った。全国で開催される駅弁イベントを飛び回るほか、いかめしを使った新商品を開発するなど駅弁の魅力を知ってもらうため、今井社長は今日も奮闘。
住所: 東京都新宿区西新宿1-1-4
URL: https://www.keionet.com/info/shinjuku/
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