家の寒さを甘く見てはいけない。WHO(世界保健機関)は、寒さによる健康被害から身を守るための室内温度として、18度以上にすることを強く勧告。ところが伊香賀俊治名誉教授らの研究チームが、全国の戸建てを対象に調査をしたところ、18度以上を満たしているのは4つの道県のみ。全国のほとんどが基準を下回っていた(国土交通省・スマートウェルネス住宅等推進事業より)。さらに冬に死亡率がどれくらい増加するか調べると、室温が高い北海道では10%の増加にとどまっているのに対して、室温が低い栃木県や香川県などでは20%を上回っていた(厚生労働省・人口動態統計)。