中央社会保険医療協議会は今日の総会で、パーキンソン病患者の脳に移植する「アムシェプリ」について、公的医療保険の適用対象とした上で、1回の治療にかかる価格約5530万円とすることを承認した。出席した委員からは、製品の有効性・安全性についてしっかりフォローアップを行う他、患者に対して丁寧に説明するよう求めた。アムシェプリはiPS細胞から作った神経細胞のもとになる細胞で、パーキンソン病の患者の脳に移植し失われた機能の再生を目指す。患者7人を対象にした治験では一部で運動機能の改善がみられたという。治療に係る価格は5500万円余りとなったが高額療養費制度を利用することで患者の自己負担を抑えられる。アムシェプリは今年3月、厚生労働省が国内での製造販売を条件付きで承認しiPS細胞を使った製品として世界で初めて実用化される。厚生労働省によると、医療機関の準備などが整えば順次保険適用した治療を受けられるという。アムシェプリを製造販売する住友ファーマによると、患者数は2035年度には年間130人ほどになる見込み。住友ファーマの木村徹社長は、条件付き承認から本承認に至った例はまだないのでこれから有効性と安全性をよりしっかり示すことが我々の責務だと話した。
