国の中長期的なエネルギー政策の指針であるエネルギー基本計画の見直しがきのうから始まった。生成AIの普及で電力需要の増加が見込まれる中、2040年度に向けた供給力の強化や電源構成の在り方が焦点となる。この中では、国が最大限の活用を目指す原子力発電や技術革新が進む太陽光や風力発電などの再生可能エネルギー、二酸化炭素の排出削減が課題となっている火力発電などについて発電コストや安全性、環境面などを考慮しながら2040年度に向けた供給力の強化や電源構成をどう定めていくかが焦点となる。経済産業省は審議会での議論を踏まえ、年度内にも新しいエネルギー基本計画を取りまとめる方針。