能登半島地震からあすで1年。復旧・復興が遅れ移住する人が相次ぐなか、能登で生きる決断をした東京出身の親子の想いとは。石川県輪島市の木工職人でシングルファーザーの杉本豊と2人の息子。親子は能登半島地震の9か月前に東京から移住してきた。田舎暮らしに憧れ、商店街に増えていた空き家を購入。自宅兼木工品の販売店を構えた矢先、地震ですべてを失った。先月、親子は仮設住宅からようやく引っ越すことに。新しい家は同じ輪島市内。地震の後、空き家となった物件。杉本さんの選択は、家族3人で「能登に住み続ける」ということだった。周囲の家は修復も解体もされず放置されたまま。復興を諦め、能登から出て行く人が増えた。長男の和音さんが通う門前中学校は過疎化と震災で生徒数は減り続けているが「このあともここに居続けたい」という。