能登半島地震からの復興を願う合唱曲「フェニックス」は全国各地の子どもたちに歌われている。この曲を作った弓削田健介さんは佐賀を拠点に活動する作曲家。石川県輪島市でフェニックスを歌う合唱会を企画した。弓削田さんはキャンピングカーで全国を回りながら作曲活動をしていて、これまでに学校や施設など2000か所以上を訪問した。弓削田さんが能登の子どもたちに向けた曲を作ろうと決めたのは去年8月にはじめて能登を訪れたときだった。震災犠牲者追悼の花火では、花火玉に亡くなった人へのメッセージが書かれていて読み上げられた。復興を願って曲のタイトルは「フェニックス」とした。弓削田さんは被災した子どもたちの声を元に曲を作った。歌詞のアイデアを寄せた小学4年生の中野里菜さんは現在、仮設校舎で学んでいる。自宅は準半壊し、一時は家を離れたが、3か月で輪島に戻ってきた。フェニックスの歌詞に入れたかったのは「一人じゃないよ」という言葉。合唱会の会場となった輪島高校には300人以上が集まった。