きのう午前、静岡県・伊東市役所に登庁した田久保真紀市長が議会解散の通知を手渡し言葉を交わすことなく部屋を出ていった。今年5月、伊東市初の女性市長となった田久保市長。しかし就任から1ヶ月もたたないうちに匿名で「東洋大学卒ってなんだ!彼女は中退どころか、私は除籍であったと記憶している」というタレコミがあった。市の広報誌に記載されていた「東洋大学法学部卒業」の学歴はウソとの疑惑が浮上。その後は卒業証書なるものの提出を拒否。百条委員会へ出頭した際には議長らに「卒業証書を19.2秒ほど見せた」と主張していた。この学歴詐称疑惑をめぐり今月1日、自身の刑事告発と不信任決議が全会一致で可決され、きょうまでに議会を解散するか辞職・失職するかの選択を迫られていた。田久保市長は議会解散を選択し、これをSNSで自撮りと見られる写真付きで報告。議会解散の通知を受け取った前議長らは「この大義なき解散について本当に怒りしかない。多くの市民も納得いくものではないと思う。」、「市民ファーストよりも自分ファーストなんだなという印象。」などと話した。市長選のときにアップされた動画では「無駄なお金は使わない」などと主張していたが、解散によって行われる市議選には多額の費用がかかることで市民には嘆きの声も聞かれた。