学歴詐称疑惑を追及されていた静岡県伊東市の田久保真紀市長が、市議会からの不信任決議を受け、議会を解散した。「大義なき解散」だと議会や市民からは怒りの声が上がっている。今月1日、自身の刑事告発と不信任決議案が全会一致で可決された田久保市長。これを受け11日までに議会を解散するか、辞職・失職するかの選択を迫られていたが選んだのは議会の解散だった。市長はこれをSNSで自撮りとみられる写真付きで報告「伊東市政の改革と刷新のため、そして地域を守るために引き続き全力で尽くす」とつづった。直後の取材では議会解散を選択した理由について「議会初日に不信任案決議が全会一致で出た。審議の方が全てストップした。重要な議会においての審議や採決が議会初日をもって放棄されてしまったという事実は事実として冷静に受け止め、これは改めて、広く市民の皆様に真を問うべきであると考えた」と説明した。通知を受け取った議長らは「大義なき解散。本当に今怒りしかない。」と反発した。議会の解散を受け市議選は40日以内に行われる。ただ選挙後には再び不信任案が出される可能性があり可決された場合は市長の失職が確定し市長選が行われることになる。市議選にはおよそ4500万円、市長選にはおよそ3000万円の費用がかかるとみられ、市長の選択に伊東市民からも「もう呆れちゃって何も言えない」と批判の声が上がっている。
