神戸・東灘区の大手酒造メーカーの酒蔵をリポート。日本酒を仕込んでいる真っ最中。温度が管理がしやすい冬が日本酒づくりにぴったりという。今回特別に、もろみをかきまぜる櫂入れの作業をリポーターが体験した(ふつう杜氏がおこなう)。神戸市から西宮市にかけてのエリアは通称灘五郷とよばれ、26の酒蔵が集まる酒処。国内の清酒の5本に1本を生産していてシェア日本一。灘五郷の酒は男酒と呼ばれていて、きりっとした力強い味わいが特徴。多くの酒がつくられるのは、豊かな水(六甲山から湧き出ている伏流水)があるから。水は酒の質を左右する最も重要な原料の一つ。灘の水は中硬水で鉄分(酒の色や味を悪くする)をほとんど含まないのが特徴だ。こちらの会社では、酒の仕込み水を守る取り組みで、六甲山の植樹活動をはしめた。なお、伝統的酒造りは、ユネスコ無形文化遺産への登録が決まった。