愛媛県今治市は日本最大の海事都市だという。伯方島は人口5600余の約50社の船主をつなぐ造船と海運の島。船主の阿部さんはコンテナ船やタンカーなどを150船所有し、国内外の海運会社との取引で実績を積み上げてきた。海事産業が直面する深刻な人材不足をなんとかしようと、阿部社長たちが企画したのが地元高校生の研修。今回は取引のある韓国にいき世界とつながる造船や海運業の魅力を肌で感じてもらおうとした。韓国で訪れたのは世界第4位をほこる乗船場。ここでは日本の一般的な乗船場の倍以上の年間40隻が作られている。ここでは最新の溶接技術など巨大な船の建造の裏側をみることができる。日本では殆ど作られていないという巨大なガス運搬船を見学し、高校生たちは地元産業と世界の結びつきを肌で感じ、地元を支える産業への関心を強めた。