住友化学は医薬品と石油化学事業の不振で昨年度の最終赤字が過去最大の3100億円に拡大する見通しを発表した。買収したイギリスの企業が手がける医薬品事業で売り上げが想定を下回り、およそ1800億円の減損損失を計上。石油化学製品の市況の悪化を受けて千葉県にある工場の生産設備などの価値を見直しおよそ250億円の減損損失を計上する。会社が昨年度の業績予想を下方修正するのが3回目。きょうの会見では、グループの国内外で4000人規模の人員削減と資産・事業の売却したり、医薬品事業で研究開発費を見直すなど合理化を進めると発表した。