佐川急便は来年4月から宅配便の運賃を平均7%程度引き上げる方針。例えば箱の縦・横・高さが計60センチ以内の荷物を関東から関西に送る場合、現在970円のところ1040円に値上げする。値上げは2年連続で、ドライバーの待遇改善や省人化への設備投資などにつなげる考えだ。一方Amazonは一般の軽乗用車での配達を本格的に開始すると発表した。Amazonが個人と結んでいるドライバー契約でも軽乗用車の利用も可能とすることで、主婦や学生、副業として働きたい人など空き時間に2時間程度から配達できるより多くの配送ドライバーを確保する狙いだ。物流業界では深刻なドライバー不足が懸念される「2024年問題」に対応する動きが加速している。