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「佐藤春夫」 のテレビ露出情報

「現代日本文学巡礼」という昔の宣伝用フィルムの映像が流れた。そこには大正デモクラシーの時代に登場した作家たちの貴重な映像が残っている。武者小路実篤や佐藤春夫、芥川龍之介などが映っている様子が伝えられた。1925年に治安維持法によって思想や言論は取締の対象になった。そこで小林多喜二が犠牲になり、左翼の作家は次々に転向を求められ、文学は表現の自由を失った。そうした中で永井荷風が作品を発表したりしたが、連載終了から3週間後に日中戦争が始まった。
日中戦争が始まると作家たちは新聞社や出版社の特派員として派遣されて国家のための文学を量産していった。その中でも火野葦平の「麦と兵隊」がヒットしたという。その後も戦争を文学で語る部隊が動員され中でも林芙美子が意欲的だった。林芙美子は戦場の空気を生々しく伝えて読者の共感を集めた。一方で永井荷風は時代への絶縁を宣言していた。作家は宣伝部隊として各地に送られたが、戦況は悪化していき司馬遼太郎が徴兵されたとう。三島由紀夫も徴兵されたが肺の病で戦地に行くことはなかった。
戦後、日本はGHQの統治下に置かれた。そうした中で林芙美子は戦争協力者として批判された。戦争文学の旗手の運命は暗転し、林芙美子や火野葦平はまもなく死去した。
昭和30年代。日本は敗戦から復興して本格的な経済成長の道を歩み始めた。人々の暮らしに余裕が生まれたが、文学ではまだ戦争は続いていた。司馬遼太郎は日本を戦争に導いた国家の正体を追い続けていた。一方で川端康成がノーベル文学賞を受賞し、三島由紀夫もその場におり、それから三島由紀夫の言動は過激さを帯び始めた。
1970年の11月25日。三島由紀夫は陸上自衛隊市ヶ谷駐屯地に乱入して幹部を監禁。三島由紀夫はそこで憲法改正のために立ち上がれと叫んだが、応えるものはいなかった。そして三島由紀夫は割腹自殺をした。1989年に昭和が静かに幕を閉じた。司馬遼太郎は昭和という時代について「実に精神衛生に悪い」と語っている。また夏目漱石は晩年に国家との付き合い方について「国家的道徳は個人的に道徳に比べると段の低いもののように見える」と語っている。

他にもこんな番組で紹介されています…

2025年9月3日放送 5:50 - 9:00 日本テレビ
ZIP!?よミトく!
黒潮大蛇行終息でサンマ豊漁の可能性について解説。全国さんま棒受網漁業協同組合によると、サンマの水揚量は34万トン以上あった2008年から減少傾向で去年は3万8000トン強。水産庁の見通しでは今年は去年並だが、専門家曰く黒潮大蛇行終息で日本近海が産卵場所になることで今後増加するのではないかと予想している。

2025年8月5日放送 13:05 - 13:55 NHK総合
列島ニュース広島局 昼のニュース
原民喜は広島で被爆した自身の体験を綴った小説「夏の花」を始め多くの詩や小説を残したが、1951年に45歳で自ら命を絶った。原は親族や友人に17通の遺書を書いていたことが知られているが、去年10月、実践女子大学が関係者から寄贈を受けた資料を調べたところ、佐藤春夫宛の遺書が含まれているのが見つかった。佐藤は作家としての原を見出した存在で、遺書には詩が添えられてい[…続きを読む]

2025年8月5日放送 5:00 - 6:00 NHK総合
NHKニュース おはよう日本(ニュース)
広島での被爆体験をつづった小説で知られる原民喜が交流のあった佐藤春夫に宛てた遺書が見つかった。専門家は、原が自身を見出してくれた佐藤を深く信頼していたことがうかがえる貴重な発見だとしている。東京大学・河野龍也准教授は「遺書が戦後80年のこの時期に出てきたこと、世界に平和を訴えかけていると思いたくなる」などと話す。

2025年7月24日放送 4:55 - 8:00 テレビ朝日
グッド!モーニング林修のことば検定スマート
問題「谷崎潤一郎『最初の妻』について正しいのは?」の出題。選択肢の青は「後輩に譲渡」、赤は「妻の名を刺青」、緑は「夫の刺身添え物ナシ」。谷崎潤一郎の出世作は彫物師の男に女郎蜘蛛を背中に掘られ、娘から傲慢な悪女に表現するさまを描いた作品。谷崎は強い女性がタイプだったと言われている。最初の妻は物静かな女性で、谷崎は元々気が強い姉が好きだった。ところが谷崎は妻の妹[…続きを読む]

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