2024年の幕開け、千葉県の神社に橋本大輝選手がいた。初詣では必ずおみくじを引くという。新年のお願いごとは優しく見守っていただきたいとした。東京五輪では19歳で金メダル。個人総合と種目別鉄棒で2冠の快挙を達成した。五輪連覇のため新しい離れ技をマスターした。
6歳のとき体操を始めた橋本大輝選手。世界を目指すきっかけとなったのは小学校の時に見たオリンピックである。内村航平さんがロンドン五輪で金メダルを獲得した姿が意識を変えた。注目されたのは高校時代で体操の名門船橋市立船橋高校でインターハイで優勝し世界選手権に出場した。体操のため食生活にも気を配っていた。高校生時代のあだ名ははしだいである。東京五輪では個人総合で高得点を連発し史上最年少で金メダルを獲得した。種目別鉄棒でも金メダルを獲得した。直後にはすでにパリを見据えていた。憧れのレジェンドに続く金メダルは重圧に変わった。直後の世界選手権では2位と惜敗。気付いたことは自分のことに集中することである。おととしの世界選手権では金メダル、去年も金メダルと連覇を達成した。新技としてリューキンを追加した。リューキンは鉄棒を背中側に越えながら1回ひねる。