などミントン女子シングルスで銀メダルを獲得した中国の何氷嬌選手。彼女が表彰式で手にしていたのはスペイン代表のバッチ。そこには対戦相手へのある思いがあった。女子シングルスの準決勝で対戦したのはリオ五輪・金メダリストのスペイン代表カロリナ・マリン選手。第1ゲームを奪いリードしたのはマリン選手だったが、右膝を負傷し途中棄権に。何氷嬌選手はリードされながら不戦勝で決勝に進んだ。結果は惜しくも銀メダルだったが、表彰式でマリン選手への敬意を表した。何選手は「彼女とこの栄誉を共有したかった。メダルを貰う時に表彰台でマリン選手と一緒にいたかったからです」と語った。この行動にマリン選手は「表彰台のあの瞬間は誰かにしてもらったことの中で最も素敵なものでした。私はカノジョに永遠に感謝し続けるでしょう」としている。谷原さんは「相手を讃えて相手を思いやるというのが平和の祭典のいちばん大事なことですよね」とコメントした。レミイさんがほかにも感動したシーンを紹介。陸上女子100メートル予選。スタート後50メートルを過ぎたあたりで1レーンを走っていた南スーダンの選手が転倒しその後身動きが取れなくなってしまう。6着でゴール後にコースを逆走して駆けつけたのがラオスの選手だった。倒れた選手に駆け寄って救護班を呼び寄せた。ラオスの選手のこの行動について取り上げたニューヨーク・ポスト紙は「南スーダン選手の苦痛な負傷が心温まる五輪の瞬間に変わる」と称賛している。