昆虫の触覚を用いて匂いの濃度と方向を識別し追跡することができる世界初のドローン。信州大学繊維学部・照月大悟准教授は、「実は昆虫って匂いを探すときに、動き続けるんじゃなくてちょっと止まるんですよ、(ドローンも)ちょっと回って停止というのを繰り返すと、とってもきれいに匂いを探せるということが分かった」とコメント。さらに現在はこの技術を応用し、別の昆虫の触覚を使った研究も進めているそう。信州大学繊維学部・照月大悟准教授は、「今私たちの研究室では、蚊ですね、人に関わる匂いが検出できるので、災害現場での要救助者探査、埋もれている人を捜すというところの応用を考えている」とコメント。一般的なドローンは、カメラなどを用いて目視で捜すため、暗い場所や悪天候時などは性能が下がるという課題がある。一方匂いはそうした状況下でも情報を得られるという利点があり、5〜10年後の実用化を目指して研究を続けていくという。