800円高で取引を終えた日経平均株価。東証プライムに上場する銘柄の95%が値上がりする全面高の展開に。下落続きが一転するきっかけとなったのは米国の株式市場。26日に主要3指数がそろって上昇。この流れを受けて先週は大きく売られていた東京エレクトロンや信越化学工業など半導体関連株が大きく上昇した。そうしたなか、市場が警戒するのは日本と米国の中央銀行による政策会合。あすから日本では日銀が政策決定会合を開催。短期金利の引き上げを議論する見通し。一方で米国はFRB(連邦準備制度理事会)パウエル議長が利下げについて言及するかが注目されている。日米の金利差が変化すれば為替相場が変動する可能性がある。為替の動きには企業も注目。きょう、ことし1月から6月までの決算を発表した不二家。価格を据え置いて容量を減らす実質値上げなどの効果で純利益は1年前に比べて、7倍に増加。ただ、小麦やカカオ豆など原材料の輸入が多いことから歴史的な円安の厳しさを訴える。一方で円安が利益を押し上げたのが建設機械大手のコマツ。きょう発表した今年4月から6月の決算で純利益は前の年と比べて4%増え、3年連続で最高益となった。