消防による救急搬送を迅速に行うため、救急隊が健康保険証と一体化したマイナンバーカードを現場で読み取り、普段通院している医療機関や薬などの情報を把握する実証実験が全国3つの消防本部で今日から始まった。消防庁は来年度中に全国の導入を目指すとしている。神奈川県の平塚市消防本部では 8台の救急車に健康保険証と一体化したマイナンバーカードを読み取る専用端末を導入した。カードを受け取って専用端末に差し込むと画面には持病の有無や普段服用している薬などが表示された。カードの読み取りは原則として患者本人から口頭で同意が必要だが、意識を失っている場合は家族から了承を得るなど、現場の判断で閲覧できるようにしているという。