みんなのギモン、きょうは備蓄米の放出でコメの価格がどうなるのか?国の備蓄米の制度は平成の米騒動がきっかけ。平成の米騒動は1993年~1994年に歴史的な凶作によりコメを求めて並び輸入米が出回った。備蓄米とは毎年政府が約20万トンを買い入れ、100万トン程度を確保している。5年過ぎたコメは飼料用として販売される。生産量が減って供給量が大幅に足りない時に放出されるが、先月制度が改正され、流通に支障が生じた場合も放出されることとなった。コシヒカリの小売価格(5キロあたり)は去年1月には2440円、去年9月には3285円、今年1月時点では4185円。コメの高騰については、生産者から農協、卸売業者、小売り店に繋がる通常のルートとは違い、農家から直接買い取る卸売業者が増えたため。この違う流通同士でコメの奪い合いがおきて高騰している。さらに流通ルートの中には、売り渋りをしている一部の業者や生産者がいるという。これが原因かは不明だが現在、21万トンのコメが行方不明になっていて、農林水産省が調べている。宇都宮大学・小川真如助教は農水省がコメが足りないわけではないとの認識から少量流出の可能性があり「価格は大きく下がらないのではないか」と指摘。また、大阪・関西万博などインバウンドによるコメ需要も高まる可能性がある。埼玉県で備蓄米を玄米で管理していることなどもあり、倉庫会社の社長は「温度管理をしているため5年たっても変わらずおいしいまま出すことが可能」と話す。