米穀安定供給確保支援機構は全国180の生産者や卸売業者などを対象に毎月コメの価格の見通しなどを調査している。向こう3カ月の価格の見通しについて、100に近づくほど価格が高くなる見方が強いことを示す指数で、2月の指数は54と1月より大幅に下がったことが分かった。農林水産省が先月決定した備蓄米放出の動きを受け、今後コメの価格が安くなると見通す関係者が増えたためとみられる。一方、一部でコメを買い急ぐ動きがみられることについて江藤農水相は「昨年の生産量を今の民間在庫量合わせればそんな買い急がなければいけない状況ではないと、あらゆる機会をつかまえて消費者の皆様方にお伝えしなければならない。そう不安にならないでいただきたい」と述べた。また江藤農水相は備蓄米の追加放出については検討しているが、時期や量は今後の価格変動を見ながら考えるとしている。