先週、FRB・パウエル議長が利下げを示唆したことが波及して、きのうの日経平均株価は続伸して始まり上げ幅は一時500円を超えた。ただ、その効果は限定的で円高もあり上げ幅は縮小し、終値で4万3000円台を回復することはできなかった。東京海上アセットマネジメント運用本部の中川喜久エグゼクティブ・エキスパートは「日銀の利上げの可能性が株価の重しになってくるし、為替が140円台後半の今ぐらいで推移しているのが一番株式市場にとっては居心地がいいのかなと思う」と話した。アメリカ半導体大手エヌビディアの5~7月期決算発表を27日に控える中、今後の見通しについて中川氏は「月初に関しては重要な経済指標がある。特にアメリカで雇用統計が出てくるので、あまりにも市場の期待からかけ離れるような、強くても弱くても市場には混乱がある」と話した。
