NHKは戦争体験者の記録や証言をもとにVRを制作する試みを開始。中学生の視点で被爆後の広島などを映像化している。伝えるのは12歳の時に被爆した兒玉光雄さんの体験。兒玉さんは自身の通う中学校で被爆。多くの同級生を失い、その経験を2020年に亡くなるまで語り継いできた。作家の室星理歩が描いた「プールサイドの惨劇」は原爆投下直後に兒玉さんが見た忘れられない光景が克明に描かれている。VRではやけどの専門医監修のもと、兒玉さんが見た被害状況を詳細に再現。朝の学校で楽しく過ごしていた日常から一転、原爆投下直後から校舎に炎が上がり生徒たちが死んでいくまでをVRで体験することができる。兒玉さんは1945年8月6日、288人の同級生を失った。