およそ3年ぶりとなる党首討論がきょう行われる。曽我英弘解説委員が「与野党双方にとってメリットを感じにくかった。自民党は圧倒的な議席の数を背景に野党に譲歩してまであえて見せ場を与えざるを得ないような状況には最近まであまりなかったこと。また、野党側もトータル45分で各党の持ち時間が短い党首討論よりも、予算委員会などで時間をかけ追及した方が得策との計算もあった。政治改革が問われている今の国会で、開店休業のような状態をこれ以上続けてよいのかという声は双方から上がっていた。政治資金問題を受けて、立憲民主党の泉代表など野党党首が速やかに国民に支援を問うよう迫り、岸田総理がそれにどう応じるかが最大のポイント。岸田総理に対して党内からは、執行部と十分な意思疎通を書いたまま動くことへの不満。さらに選挙での相次ぐ敗北に、進退を含め、総理の責任を問う声も上がっている。一方、泉氏にも本人は否定するものの、政権交代が実現した場合は総理大臣と党の代表に別の人物を当てるのも選択肢だという声も党内にはある。各党党首がかみ合った議論を行えるのか、今の政治への不信感、閉塞感をどれだけ打破、前進できるのかに党首討論の今後かかっていると言えそう」とスタジオで述べた。