やって来たのは、狭山茶の生産が最も多い埼玉県入間市の茶畑。去年、入間市は狭山茶を新感覚で楽しむプランをスタートさせた。受付のお茶屋を訪ねると、迎えてくれたのは茶農家の三代目・中島克典さん。用意されていたのは急須や湯飲みなどの茶器、そして今年の新茶や紅茶もあった。さらに特製のジェラートも。ここでお茶をいただくのかと思いきや、渡されたのは地図。プランを申し込んだ人だけが知ることが出来るとっておきの場所に行って、そこでお茶を飲むという。お茶飲みセットを受け取って出発。店から歩くこと約10分、地図を見ながら歩いていくと、茶畑の中に設置されたまるでステージのようなウッドデッキ。見渡す限りの茶畑、目の前に広がる絶景を独り占め。テーブルやクッションを自分でセッティングして、茶畑の空間すべてひっくるめてお茶を楽しむ。急須にお湯を注ぎ少し待つ。絶景の中で飲む新茶の味。こちらのテラスは入間市が茶畑の景観を観光に活用したいと始めた。この取り組みに参加している5つのお茶屋から、好みのプランを選べるようになっている。茶産地の飲み比べに、茶殻枕で昼寝が出来るうたた寝プランなどがある。今回選んだのはジェラートがついているプランで、店オリジナルの少し大きめの粉末の茶葉が練り込まれている。飲むだけではなく、茶畑の中で五感で狭山茶を体験した。