- 出演者
- 古谷敏郎
オープニング映像と今日の放送内容を伝えた。
- キーワード
- 鴻巣市(埼玉)
関東甲信越の気象情報を伝えた。
今月5日、狭山茶の新茶シーズンの到来を告げる新茶初取引が行われた。お茶の生産者と販売業者約40人が集まって、今年1年のお茶の出来を見極める最も大事な取り引きの場。買い付ける人たちの表情も真剣そのもの。新茶の魅力を一般の人にも知ってもらいたいと、今年初めて初取引で出品されたばかりのお茶をいち早く飲めるという試飲会が行われた。新茶を待ち望んでいたファンの反応も上々だった。
やって来たのは、狭山茶の生産が最も多い埼玉県入間市の茶畑。去年、入間市は狭山茶を新感覚で楽しむプランをスタートさせた。受付のお茶屋を訪ねると、迎えてくれたのは茶農家の三代目・中島克典さん。用意されていたのは急須や湯飲みなどの茶器、そして今年の新茶や紅茶もあった。さらに特製のジェラートも。ここでお茶をいただくのかと思いきや、渡されたのは地図。プランを申し込んだ人だけが知ることが出来るとっておきの場所に行って、そこでお茶を飲むという。お茶飲みセットを受け取って出発。店から歩くこと約10分、地図を見ながら歩いていくと、茶畑の中に設置されたまるでステージのようなウッドデッキ。見渡す限りの茶畑、目の前に広がる絶景を独り占め。テーブルやクッションを自分でセッティングして、茶畑の空間すべてひっくるめてお茶を楽しむ。急須にお湯を注ぎ少し待つ。絶景の中で飲む新茶の味。こちらのテラスは入間市が茶畑の景観を観光に活用したいと始めた。この取り組みに参加している5つのお茶屋から、好みのプランを選べるようになっている。茶産地の飲み比べに、茶殻枕で昼寝が出来るうたた寝プランなどがある。今回選んだのはジェラートがついているプランで、店オリジナルの少し大きめの粉末の茶葉が練り込まれている。飲むだけではなく、茶畑の中で五感で狭山茶を体験した。
続いてやって来たのは狭山市。この町に、この人の手にかかると誰もがお茶の魅力の虜になるというお茶の伝道師がいる。お茶のスペシャリストを表す茶匠、宮野圭司さんは「オチャえもん」という愛称で親しまれているという。狭山茶への情熱あふれる宮野さんは、常識を打ち破る様々な活動をしてきた。例えばサウナ施設と一緒に、サウナストーンに日本茶をかけて香りを楽しむ入浴法や、サウナのあとに食べる「サ飯」もお茶づくしの定食を考案。さらに宮野さんの店では、お茶の殺菌消臭効果で足をさっぱりさせる足湯のサービスも。宮野さんに狭山茶の新茶をとことん楽しむ極意を伝授してもらう。まずはお茶摘み。衣装を着て茶摘み体験ができる。歌の「茶摘み」にも出てくる「茜だすき」もしっかり結んでもらった。「一芯二葉摘み」は、まだ開いていない赤ちゃんの葉っぱ1つと葉っぱ2枚の下を人さし指と親指で優しくつまむ。小さな葉っぱがお茶の旨味と甘みを出し、やや大きな葉っぱが程よい渋みを出すという。さらに摘んだばかりのお茶の葉っぱを使った天ぷらも用意してもらった。作り方は簡単で、摘んだばかりのお茶の葉を軽く水で洗い、小麦粉を水で溶いたものにくぐらせ、揚げる。茶摘み体験は、事前に予約すれば誰でもやってみることができる。特に人気なのが摘みたてのお茶を手もみして、乾燥させ、自分だけのお茶を作る体験。宮野さんに、これからの時期にぴったりのお茶の入れ方を教えてもらった。家庭でも楽しめる。まずは意外と知らない水出しのおいしい緑茶の入れ方を紹介。水1リットルに対して10g程度の茶葉を入れて冷蔵庫で30分~1時間程度冷蔵庫に入れると良いという。お茶の保存方法も大事で、空気中の水分を吸って茶葉が傷まないように二重に蓋をして保存すると良い。さらに1日中お茶を楽しみたいという人への入れ方も。緑茶は高温で抽出するほどカフェインの量が増えると言われている。そのため氷水を使って低温で抽出するとカフェインの量を少なく抑えられる。
狭山茶の生産量が最も多い入間市では、「おいしい狭山茶大好き条例」が2年前に制定された。「市民は一日一杯の狭山茶飲むなど狭山茶のある生活を心がける」というようなことが書いてあり、地元では本当に狭山茶が愛されていると分かる。さらに毎年6月の第1日曜を「狭山茶の日」と定めている。今年は6月2日。
ほうじ茶 生チョコの調理。鍋に生クリームと電子レンジで溶かした水あめを入れ、中火で混ぜながら沸騰させていく。沸騰したらほうじ茶を入れ、軽く混ぜたら火を止める。鍋の上にラップをして5分間かけてほうじ茶を抽出し、チョコレートを湯煎していく。鍋に入ったほうじ茶と生クリームをザルでこし、こしたエキスをチョコレートに加えて混ぜていく。つやが出るまで混ざったらバッドに流し込んで、冷蔵庫で一晩寝かせる。温めた包丁で好みの大きさにチョコレートをカットし、ほうじ茶パウダーと粉糖を混ぜた粉に生チョコを入れて粉を付けて完成。
今日の放送を振り返り佐藤さんは「五感でお茶を楽しむという体験は初めてで、最高に楽しめた」など話した。
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