食品価格が高騰する中、物価の優等生として今、注目を浴びているのがふりかけだ。ここ数年、ふりかけの売り上げは右肩上がり。去年は、販売額が過去最高の575億円に達する見込みだという。スーパーなどでもふりかけコーナーが拡大し、「KITANO ACE エミテラス所沢店」では200種類以上も取りそろえている。ふりかけの歴史は古く、大正時代に食糧難でカルシウムが慢性的に不足し、それを補うた、め熊本の薬剤師・吉丸末吉氏が魚の骨を細かくし、味をつけて食べさせたのがふりかけの元祖と言われている。その後、魚嫌いな子供のための栄養サポートとして食べられてきたふりかけは今も変わらずミネラルやビタミン、鉄分などを含むものが多く普段の食事の栄養補助食品としても最適だ。平成元年には「大人も満足する」というコンセプトのふりかけが販売された。現在では多くの種類のふりかけが販売されている。今回はふりかけを特集する。