戦後80年を迎える中、日本武道館では全国戦没者追悼式が行われ、犠牲者約310万人を悼み黙祷を捧げた。遺族3358人が参列し、孫世代など戦争を知らない世代が半数を超える様子が見られる。陛下は「過去を顧み深い反省の上に立って 再び戦争の惨禍が繰り返されぬことを切に願い 戦陣に散り戦禍に倒れた人々に対し全国民と共に心から追悼の意を表し 世界の平和と我が国の一層の発展を祈ります」と述べられ、おことばには「戦中・戦後の苦難を今後とも語り継ぎ」という文言が加わった。天皇皇后両陛下は硫黄島・沖縄・広島で慰霊され、若い世代の語り部などと懇談されて過去の記憶を次の世代に伝える大切さを強調してきた。