魚沼市と南魚沼市に約90ヘクタールの田んぼを持つコメ農家関さんに密着。関さんはとれたての新米を車に積み込み、近くの土産店へ運んだ。コメの価格高騰は農家にとっては嬉しい反面、消費者のコメ離れへの不安も。関さんは「消費者がコメを喜んでいっぱい食べてくれれば作る張り合いがある」などと話す。取材中、JAが概算金の4000円値上げを決めた。概算金とは、JAなどがコメ収穫前に農家に対して提示し、実際に集荷する際に一時的に支払うお金のこと。販売価格や経費などを見込んで価格設定するがJA全農にいがたは県内各地のJAに対し追加払いを決定。概算金の価格を上げることになった理由についてJA全農にいがたに取材。集荷競争を懸念した業者がほかよりも高値を農家に提示しコメの確保に走る動きもある。JAとしてもコメを確保するため農家に高い価格を提示せざるを得ない状況になっているという。農家はコメが余り価格が暴落すれば農家にとっては経営の危機だと懸念している。さらに慢性的な後継者不足に積み重なる生産コスト、消費者へのコメ離れへの懸念などコメ作りの現場には超えなくてはいけない課題がある。
