宇都宮大学農学部助教・松平尚也さんに話を聞く。小泉農水大臣はけさ、一般競争入札の備蓄米が売れないとの声もあるが対応について「それは経営努力の中の一つ。売れる価格にしていただく」、精米済みの備蓄米の買い戻しは可能かについて「買い戻しという意向があれば聞くが、まず売る努力を!」、一部卸売業者の営業利益500%発言に関係者から戸惑いの声もあることについて「5次問屋や流通の不透明さという指摘を一部から直接聞いた。(もしこれまでの利益が少ないということならば⋯私に)違うと話してください。でなければ流通の構造、何が起きているか分からない」と話していた。売上高が前年同時期と比べて約130%、営業利益が約490%の会社だが、「増益の背景は長年にわたる『米余り』。環境下での薄利多売という米穀卸売事業の構造的な低収益体質において、供給不足という市況の急変が勃発した結果の反動であり、限定的な事象であると認識しております」と発表している。東京・練馬区のスーパーアキダイは、きょうから備蓄米の販売を開始した。販売は随意契約でグループ会社が購入した2022年産の古古米90袋(5キロ)。価格は5キロ税込み2149円。午前10時の開店前に行列ができ、急きょ整理券を配布したが開店前に規定枚数(90枚)に達し配布を終了。秋葉弘道社長は「あすもあさっても入荷の予定はあるが、1週間、10日と継続して並ぶようになるまでは売り切れる状況は続くだろう」と話している。一般競争入札の備蓄米31万トンのうち、2割しか小売りや中食や外食に届いていないことについて、小泉大臣は「JAが95%確保していて、卸売業者や小売業者に届く前に目詰まりしている。この中で何があるのか、報告は聞かなければいけないが、今までのやり方にとらわれてはいけない。早く流せるルートや別の道を太くするなど、スピードを高め圧倒的にコメを店頭に埋めていく環境にしていく」と話していた。