パリ五輪・スポーツクライミング・男子複合で安楽宙斗選手(17)がトップで決勝に進出した。複合というのは、ボルダーとリードを合わせたものである。ボルダーは制限時間内に登れた壁の数を競い、リードは制限時間内に登れた高さを競う。安楽選手は高校生ながら去年のワールドカップで史上初の2種目同時の年間王者に輝いた。ボルダーは途中で落下しても何度でも挑戦可能。完登すると最大25ポイント獲得できる。4つの課題のうち2つの課題を完登したのは安楽選手のみだった。リードの高さは12m以上で制限時間6分以内にどこまで挑戦できるかを競う1発勝負である。頂点まで登れば100ポイント獲得できる。安楽選手は千葉・八千代市出身で公立高校の「普通科」に通い、得意科目は数学である。小学2年生からボルダリングを始め、安楽選手は「余力を残していたのにリードで1位になれなかったのは悔しい」などとコメントしている。決勝は9日に行われる。