外国人のための日本語教室。茨城・八千代町で週2回無料で開催されている。この教室を運営するニエケひとみさん。東京出身で国際結婚し27年海外で生活し6か国語をあやつる。ニエケさんは茨城・八千代町で地域おこし協力隊として活動する。自治体が民間に委嘱し地方に移住して活性化に取り組んでもらう制度。町では去年、外国人との共生に取り組んでもらう協力隊を募集。ニエケさんが選ばれやってきた。八千代町は人口が減少する一方、外国人は増えていて全体の8%を占めるまでになった。農業などの働き手として需要が高まっている。こうしたなか、八千代町は外国人との交流や支援が欠かせないと考え、組織的に取り組むことを打ち出した。町の予算を使うために欠かせないのは町民の理解。ニエケさんは町民を対象にした勉強会などを頻繁に開催。ともに活動してくれるボランティアを町内で募集し約40人を集めることに成功した。支援活動は外国人が地域に長く住むことを見据えて取り組む。水害などに備える防災の知識を学ぶ講習会を開催。危険が迫った時にすぐに避難できるよう予め計画を考えておくことを教える。町では支援を通じて外国人に地域に根付いてもらい、将来のまちづくりを共にすすめていく姿を描く。自治体の明確なビジョンが求められている。八千代町ではベトナムの自治体と友好都市となる協定を結ぶなど様々な面で国際色を打ち出そうとしている。