イカ料理を提供する都内の飲食店では、通常、この時期はスルメイカを多く扱っているが、いけすにいたのはアオリイカ。近年、スルメイカは不漁が続いていたが、ことしは、黒潮の大蛇行が終息し、群れが多く生き残った可能性があることから、豊漁に。小型船に割り当てられた漁獲可能量を上回ったため、政府は、来年3月末までのスルメイカ漁を停止した。漁獲可能量に制限を設けた1998年以降、スルメイカ漁の停止が発令されたのは初めて。青森県の宮下知事は、漁獲可能量の増枠を国に訴えた。地元の漁業関係者は、時期がすぎると、イカは南下してしまう、今すぐ枠が欲しいというのが我々の願いだなどと話した。都内の飲食店では、現在、冷凍スルメイカを提供しているが、ストックも減ってきているという。スタッフは、店としても売上に直結してくる問題だから、できるだけ早く漁獲可能量を増やしてほしいなどと話した。
