臨時の総裁選をするかどうか、自民党内の溝はきょうも深まっているよう。10回目のアメリカ行きを前に、総理の側近の赤沢大臣は「総裁選の前倒しは必要ない」と述べた一方、遠藤利明元総務会長は「前倒しを求める」と明言。去年の総裁選では石破総理を支援していた。総裁選の前倒しを求める議員は、書類に署名し来週8日に党本部に持ち込む。国会議員と都道府県連代表の過半数が望めば、臨時総裁選の実施が決定する。岡山県連は「取り組むべき政策課題が山積み」だとして、臨時総裁選を求めないことを決めた。現状前倒しを求める都道府県連は10を超えているが、これから態度を決めるところがほとんど。政治部官邸キャップの千々岩森生は「石破総理は複数の側近らに『総裁選になるなら解散する』と漏らしている。選挙を恐れる議員が前倒しの署名をためらうことを狙った牽制だが、『解散カード』を野党への牽制ではなく仲間に使うという異例の展開。牽制にひるむよりも、むしろ反発が広がる結果となっている」などとコメントした。
