音響遺産はアメリカ音響学会に次ぎ世界で2番目の歴史を持つ日本音響学会が認定、2019年から始まる今年で6回目で一般の人が耳にする機会があり音響的な特徴をもつものを選定し広く一般に伝えることを目的とする。今年認定されたのは「麺類をすする音」すすって食べる文化と「江戸風鈴」と「シーボルトから贈られた日本最古のピアノ」が選ばれた。ドイツ人医師のシーボルトがオランダ陸軍軍医として来日の際に持参したもので現在は山口・萩市の熊谷美術館にある。去年萩市の文化財に指定されメディア向けに音が公開された映像を紹介、選定理由は2009年に修復され当時の音色で演奏可能な状態で保存されていることも貴重で歴史的・文化的および音響学的観点から価値が高いためということ。中野さんは昔の公家の人がやっていた虫の声を聞く会について話し「昔の方はたしなみとしてやっていた今は失われつつある文化。アメリカ在住で英語話者で東アジアの遺伝的バックグランドを持つ人は耳が良いという結果があってそういう耳を持っているので楽しむことができるという結果がある。こういうものを音響遺産として残すのはすごくいいこと」などと話した。これまでに2019年に栃木・日光市東照宮の中にある「鳴龍」が音響遺産に認定された。
