東京・八王子市出身のバーテンダー、島村悟さん。去年、八王子産の桑を使った2種類の酒を作った。八王子を盛り上げたいと作ったという。かつて八王子は養蚕の町だった。今も河川敷にわずかに残る桑の木だが、江戸時代後期には河川敷一面が桑畑だった。八王子は「桑都」と呼ばれ、明治や大正の時代には養蚕の一大拠点として発展した。リキュール作りに使う桑の実は地元農家と協力して作られている。果実の収穫を目的に品種改良された西洋の桑だという。酒造免許を取得し、アパートの一室を使ってお酒を作っている。香り付けをした芳香蒸留水の主役は、八王子産の桑の葉パウダー。瓶のラベルは地元の高校生アーティスト、saoriさんにオファーした。作ったお酒は東京唯一の道の駅でも販売されている。全国100店舗に広まり始めた桑のお酒。目指すは八王子の名産品だということ。
住所: 東京都八王子市上野町33