今回の衆議院選挙で各党が何を主張しどのような戦略で選挙戦に臨んでいるのか伝えているシリーズで今日は立憲民主党。立憲は自民党の裏金問題を一番の争点としていて政権交代こそ最大の政治改革と訴える。立憲民主党・野田代表は「野党が候補者一本化できないうちに解散しちゃおうと裏金隠し解散でしょ」などと述べ具体的には政策活動費の廃止や企業団体によるパーティー券購入禁止などに踏み込むことで自民党との違いをアピールする。立憲は裏金に関わった自民党候補者の選挙区に重点的に対抗馬を立てていて、野田代表もそうした選挙区を中心に応援に入っている。自公の過半数割れを目標に掲げ237人の候補を擁立、公示前の98議席からの上積みを狙う。ただ石破内閣発足から公示まで2週間という短期決戦となった今回の衆院選では与野党一騎打ちの構図を作るための候補者調整は間に合わなかった。立憲は170を超える小選挙区で維新や共産などと競合し、ほかの野党からは「結局、自民党が漁夫の利を得てしまう」と懸念の声が上がっている。与党だけではなくほかの野党候補にも勝たないといけない地力が試される選挙戦となる。