今回の参議院選挙は新興政党が受け皿になったとみられる。日本テレビ報道局政治部・井上幸昌部長は「東京選挙区のさや候補の取材に行ったところ、年代的に幅広い支持者が集まっている印象だった」などと話した。年代別の比例代表の投票先を見ると、10代~30代は参政党が1位。40代~50代でも2位に参政党、60歳以上でも4位に参政党が食い込んできている。石破内閣を支持しない人の投票先は1位・参政党、2位・国民民主党、3位・立憲民主党。これまでの受け皿は野党第1党の立憲民主党だったが、この座を参政党と国民民主党が奪ったといえる。無党派層の投票先は1位・参政党、2位・国民民主党、3位・自民党。参政党に投票した人の普段の支持政党は1位・参政党、2位・無党派層、3位・自民党、4位・国民民主党。石破政権に不満を抱える保守層が流れてきたとみて良いだろう。今回示された民意は「なんとかしてくれ」という有権者の叫びだが、既成政党はこれに応えられなかった。これに反応したのが参政党で、公約で「皆さんの痛みの原因は税、グローバル化、外国人政策にある」とストレートに訴えた。
