岸田総理大臣と公明党の山口代表はきょう午後、総理大臣官邸でおよそ1時間、会談した。この中で両氏はことし4月の衆議院の補欠選挙で選挙運動中に妨害行為があったり、先の東京都知事選挙で同一の選挙ポスターが複数、掲示板に貼られたりしたことなどを受けて、自民党と公明党で課題を整理し9月末までに行われる自民党の総裁選挙の前に公職選挙法の改正の方向性を決めることを申し合わせた。そして秋の召集が見込まれる臨時国会で法改正を目指すことで一致した。また両党はきょうから実務者による論点のすり合わせを始めた。この中では選挙ポスターについては、一定の品位を保つための規定を設ける必要があるとして法改正の具体的な内容を検討していく方針を確認した。一方で選挙運動中の妨害行為については「衆議院の補欠選挙では逮捕者も出ており現行の法律で対応できる」として必ずしも法改正は必要ないという認識を共有した。両党は今後、政見放送の在り方などについても議論を行い対応方針を取りまとめたいとしている。