クジラの王様ともいわれている国産のナガスクジラの流通がおよそ半世紀ぶりに再開する。鯨の胃袋 西新橋本店の名物はくじら肉。クジラを捕獲する捕鯨は国際的な賛否もある中、今、変化が起きている。おいしさはクジラの最高峰と称される国産のナガスクジラの商業捕鯨がおよそ半世紀ぶりに再開された。ナガスクジラの肉の流通に向け、展示商談会がきょう開かれた。日本では伝統的にクジラ漁が行われてきたが、国際的な批判の高まりなどから商業捕鯨を中断。その後、5年前に再開していたが、ことし、ナガスクジラも対象に加えられた。高級路線の回転ずしチェーン・金沢まいもん寿司など運営するエムアンドケイ・木下孝治代表取締役はナガスクジラのメニューを出す予定だと話す。クジラを扱うスーパーもナガスクジラの流通に期待を寄せる。A−プライス高井戸店・小林英樹店長は、品揃えも増えてよりお客さんに新しいクジラの魅力を知って頂けるのではないか、と話していた。現在のクジラの肉の消費量は年間1000トンから2000トン程度で推移。ピーク時と比べると僅か1%程度。捕鯨に対する賛否が分かれる中で、クジラの肉の販売を控える流通業者がいることも消費量が増えない一因ではないかとみられている。日本の水産庁は商業捕鯨について資源量は十分確保されているとして今後も続けていく考え。共同船舶・所英樹社長は、ナガスクジラはクジラを捕っていた人たちの中でも一番うまいよと言われている、その一番うまいくじらをまず食べてみて、クジラの美味しさを感じてほしい、と話していた。