米国・中西部のスプリングフィールドには工場群が立ち並ぶ。働く人の多くは海外からの出稼ぎ移民。ある発言で彼らの生活が揺れている。共和党・トランプ氏は「スプリングフィールドでは移民がイヌやネコを食べている。住民のペットを食べている」。大統領選挙の討論会でトランプ氏が「移民がイヌやネコを食べている」と主張した。スプリングフィールドは人口およそ6万人の小さな町。4人に1人がハイチからの移民。ハイチ料理店のオーナーは「イヌ料理はあるか?ネコ料理はあるか?という嫌がらせの電話がかかってくる」と話した。ハイチにイヌやネコを食べる文化はなく、ペットが被害にあったという報告もない。店には嫌がらせの電話が殺到し売り上げも激減。学校や公共施設にも爆破予告などが相次ぐ。トランプ氏はSNSにネコを一緒に写った合成写真を投稿するなど「ペットを守る大統領」をアピール。反トランプ陣営から批判を受けているが、移民に関する世論超でどちらの移民政策を信頼するか?トランプ氏は51%、ハリス氏は38%(YouGovより)。専門家はトランプ氏の発言が真実かもはや重視されなくなっていると指摘。ミシガン大学・クリフランピー教授は「移民が起こしうる問題をわかりやすく示す例だった。特定の人々に対する否定的なイメージを裏付けるような話はネット上で大きな話題になりやすい」と話した。