大和証券キャピタルマーケッツアメリカのシュナイダー恵子さんはNY株式市場について「トランプ政権の外交ポストがタイ・中国・イラン強硬派で固められ、投資家調査ではインフレ意識の高まりが鮮明になるなど翌日のCPIを前にトランプラリーは一旦足踏み。ただ選挙直前まで結果判明の長期化や暴動が警戒されるなど、市場はこれほどの共和党圧勝を織り込んでいなかっただけに、金融や景気敏感株などトランプ銘柄のキャッチアップ買いは続くとみている。ナスダックでは一極集中だったIP主力株や半導体が、一時的にトランプトレードの資金源になりやすいものの、出遅れのソフトウェアも買われている。相場全体としては年末にSP500が6200まで上昇するといった強気な見方が優勢。」などと述べた。トランプ銘柄で注目しているものについては「代表的な景気敏感株である世界的な建機メーカーの「キャタピラー」。キャタピラーのPERは選挙翌年に向けて拡大し、その後業績が株価を押し上げる傾向が見て取れる。これは選挙前の事業先送りの反動から税制や政策が明らかになることで建設活動が活発化するため。また足元ではAI投資によるデータセンター建設ブームとデータセンターで使われる大型発電機向けのエンジン分野が急成長している。AIで急増する電力需要に対応するための発電所建設や送電網の建設も新たな成長ドライバーとして注目されている。」などと述べた。