アメリカ国議会はきょう、上下両院合同会議を開き、去年秋の大統領選挙でトランプ氏が当選した結果を正式に承認する見通し。高橋祐介解説委員が「トランプ氏の当選自体は民主党にも目立った異論はなく、すんなり承認される見通し。しかし年明けの下院議長選挙はジョンソン議長の再選に身内の共和党議員3人が造反し、トランプ氏が議場に電話をかけて2人を説得した結果ようやく過半数の218票を得るというかなり際どいものだった。下院議長による議会運営はトランプ氏の助けを借りなければいわば手も足も出ない状態になりそう。今年から共和党は上下両院で多数派になったが議席数の差はわずかだから。とりわけ下院はすでに欠員が1人生じているほか、今後さらに2人が新政権に転出する予定で、今年春にも補選が行われるまでは1人でも造反者が出たら過半数に届かない。しかも共和党はトランプ次期大統領の公約を実現するため予算や法案を審議することになるが可決を目指すうえで大きな課題・歳出削減もある。トランプ次期大統領は大富豪のイーロン・マスク氏らをトップに政府の効率化を掲げて予算の無駄をなくすため大なたを振るうとしている。マスク氏は、SNSを通じて議会に細かい注文をつけるなど、早くも影響力の拡大が予想されている」と述べた。