再選を懸け、必死で訴える兵庫県の斎藤元彦知事。その足元に控える一人の女性を、番組のカメラは捉えていた。さらに、別の場所でも。斎藤知事に先んじて街宣車に上る青い服の女性。前評判を覆す圧勝から1週間今、この女性が物議を醸している。事の発端は今月20日。PR会社の代表を務めるこの女性がネット上に公開したコラム。斎藤知事とのツーショット写真とともに自らを“広報全般を担う監修者”として明かしたのは兵庫県知事選を巡るSNS戦略の詳細。コラムのいったい何が問題なのか、公職選挙法に詳しい金子春菜弁護士が内容をチェック。さらに、公職選挙法と選挙制度の関係を研究する日本大学法学部安野修右専任講師が注目したのは「主体的に選挙運動に関わっていると解釈。「運動員買収ということになり公職選挙法に抵触する可能性がある」と話す。コラムによると広報全般を担い少なくとも10個以上の業務を担っていたというPR会社だが、一昨日この問題について問われた斎藤知事は「公職選挙法に抵触するような事実はない」と釈明。コラムを公開したPR会社の代表に事実関係を聞こうと取材を試みたが、電話に出なかった。依頼内容の認識を巡り食い違うPR会社と斎藤知事。果たして真相は。